女形。
一般に読みは『おやま』とするのが主流ですが、
字を見てわかるとおり、本来、そんな読みはありません。
単なる当て字です。
では本来、『
女形』と書いてなんと読むかと言えば、
間に意味語の『の』をはさみ、『おんなのナリ』と発します。
この『おんなのナリ』をわざわざ『おやま』と
あてて読ませるには、実はとても古くからの意味がありました。
調べていくと、
世阿弥に言う、『
秘すれば花なり』にもつながり、
さらにもっともっと古い文献までさかのぼる内容だったのです。
なかなかおもしろくなってきました。