はと三郎

父が鎌倉に行くとかで、鳩サブレでも頼んだらと言われましたが
最近、わたしはおかしも好きに食べられない身の上。
さらには鳩サブレはいつだか無駄に食べたので
もう別にいいかと思っていたのですが――
気づいたら、部屋のテーブルの上に置いてありました。

わたしの食事は1回目・2回目で、3回目は食べなかった生活を
薬を飲むために3回目も食べるようにしたことで、
なんだか常におなかいっぱい。
水分も激しく摂らなければいけないので
おやつなんて食べている余裕はありません。

でも、せっかく買って来てくれたんだからと
一羽かじってみました。

――わたしの中のポルナレフ談

　あ……ありのまま 今　起こった事を話すぜ！
　『鳩サブレを一枚食べようと思ったら
　　いつのまにか箱が空になっていた』

　な……何を言ってるのかわからねーと思うが
　おれも何をしたのかわからなかった
　頭がどうにかなりそうだった……
　超スピードだとか催眠術だとか
　そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
　もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……